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カリウムやリンの調整

カリウムとリンは、腎臓病の食事療法でひかえなくてはならない成分です。これらの栄養素を多く含む食品や、とりすぎない工夫をご紹介します。

腎臓病で気をつけたいカリウム・リンの摂取

カリウムやリンはいずれも重要な栄養素です。しかしいずれも他の栄養素とバランスをとってはたらいています。通常、余った分は腎臓で排出されるのですが、腎臓病にかかると排出がうまくいかないことがあるので、摂取をひかえなくてはなりません。

カリウムはナトリウムとバランスをとって、血圧を保つ働きをしていますが、カリウムが過剰になると高カリウム血症となり、悪心、不整脈などを引き起こすおそれがあります。

またリンは、カルシウムとともに骨をつくる重要な栄養素ですが、カルシウムに対してリンが多くなりすぎると高リン血症が起こります。余ったリンが骨を溶かしてしまうので、体のあちこちが痛くなる、骨折しやすくなるなど、危険な症状が出る場合があります。

カリウムをひかえた食事療法とは

カリウムを制限するのは難しく、一見健康によさそうな食品や食べ方が、高カリウムである可能性があります。カリウムを多く含む食品は以下の通りです。

  • 野菜や果物(特にドライフルーツ)
  • たんぱく質
  • 豆類・いも類(特にナッツ類)
  • 牛乳
  • 海藻類

野菜では特にトマトやかぼちゃが高カリウムなので、極力控えたほうがよいでしょう。また、たんぱく質に関しては、腎臓病の食事療法ではたんぱく制限を行なうので、あまり気にする必要はないかもしれません。

ドライフルーツ、ナッツ類、牛乳は控えなくてはなりませんが、海藻に関しては、もともと一度に摂る量が少ないので、食べすぎなければ大丈夫です。

そうはいっても、ほとんど全ての食品にはカリウムが含まれているので、調理面で工夫することをおすすめします。カリウムは水に溶ける性質があるので、食材を細かく切って水にさらす、茹でこぼして汁を捨ててから使うなどの工夫で過剰摂取を防ぐことができます。

ただし、腎臓病の種類・症状によってはカリウムを積極的に摂る必要があるので、主治医とよく相談するようにしてください。

リンの摂取をおさえるには

続いて、リンを多く含む食品を見てみましょう。

  • 小魚など、骨ごと食べるようなもの
  • 貝柱、えび、かに、いかなどの甲殻類・軟体動物
  • 卵・魚卵
  • 乳製品
  • 添加物を含む加工食品

たんぱく質が中心なので、低タンパク食を心がけていれば自然と摂取を控えられそうです。また、丸ごと食べるタイプの食品よりも、魚なら切り身を使うなどの工夫ができますね。

注意したいのは食品添加物です。リンはリン酸塩という形で、食品に酸味を加えたり水分を調整したりする目的で添加されています。おでんの具などに含まれていることが多いので、無添加の加工食品を使うか、一度下茹でして汁を捨ててから使うようにしましょう。

こうして調べてみると、腎臓病の食事で気をつけなくてはならないことは、とても多いと感じます。病気と長く付き合うことを考えると、やはり宅配の腎臓病食を取り入れたほうが続けられそうです。

その際にはカリウムやリンにも気を配っている食事を選びましょう。長い目でみて、無理なく行える食事療法を選びたいですね。

 
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