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たんぱく質・塩分・カロリーの制限

食事で摂取した、たんぱく質を体内で代謝・分解する過程で出来てしまった老廃物や酸、必要以上に摂取されてしまった水分や塩分を尿として排出するのが腎臓のはたらき。また、体に必要とされる成分を血液中に戻す役割も担っています。 

たんぱく質や塩分を摂取しすぎると、弱っている腎臓にさらに負担をかけることになってしまいます。

そこで、これらの栄養分をなるべく取らないように心がけ、腎臓を保護するのです。そのほかにも、腎臓の負担を減らすことで病気進行を抑え、老廃物による毒が体内に蓄積されるのも抑えてくれます。

以下、主な栄養素とカロリーの摂取制限についてまとめます。

たんぱく質の制限目安

まずは、体の三大栄養素でもある「たんぱく質」。

たんぱく質が分解されると、7~8割は老廃物となってしまうので、なるべく最小限の摂取を心がけてください。

ただ、体にとって不可欠な栄養なので、量は少なくとも質の良いものを取るようにしましょう。目安としては、体重1kgあたり0.6g(例:体重50kgなら30g)です。

肉や魚、卵などはついつい取り過ぎてしまうことが多いので、食事の際は注意してください。また、たんぱく質は小豆や牛乳などにも多く含まれているため、お菓子類には特に気をつけてください。

塩分の制限目安

続いて、「塩分」。

塩分の過剰摂取は腎臓に負担をかけるだけでなく、むくみ・高血圧の原因にも。1日の目安は5~7g以下に留めましょう。

唐辛子・こしょうなどの香辛料、しょうが・にんにく・しそなどの香味野菜をうまく使えば、薄味でも美味しい料理ができます。

ハム、ソーセージ、かまぼこなどの加工食品は意外と塩分量が高いので、気をつけてください。麺類のつゆ・スープは飲まない、醤油やソースはかけずにつける、などの工夫でも塩分摂取を抑えられます。

カロリーの制限目安

最後に、「カロリー」。

これがないと、せっかく良質なたんぱく質を摂取しても、有効活用ができなくなってしまいます。通常体重1kgあたり30~35kcal。体重50kgなら、1500kcal以上は摂取したいものです。

一般的な高カロリー食は、たんぱく質ですが、腎臓病食の場合はたんぱく質は増やせません。

たんぱく質の少ない脂質(揚げ物や無塩バターなど)、糖質(あめやシャーベットなど)をうまく利用してカロリー摂取を行ってください。

その他、カリウムやリン、水分などについても摂取制限が必要な場合があります。

最後にひとつ言いたいのが「指定された分量以上、絶対食べてはいけない!」ということではありません。

あくまでも摂取目安ですので、あまり神経質になりすぎないでくださいね。

 
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